大窪寺から「四国のみち」をひたすら登っていくと、「長尾女体山」「矢筈山」「石田女体山」に登ることができます。また、途中に大窪寺の奥の院である「胎蔵ヶ峰寺」もあり歴史深さを感じることができます。何よりも、四季折々の動植物を見ることができ、自然豊かな場所です。

・展望できる休憩スポット

 矢筈山や徳島の山々を望むことができます。

長尾女体山(ながおにょたいさん)

・山頂からの風景

 香川県さぬき市南部、阿讃山脈の中にある、標高774mの長尾女体山。

 山頂からの眺めは、讃岐平野や瀬戸内海、そして岡山県を一望できます。

 山頂までの道は、「四国のみち」に指定され遍路道でもあり、さぬき市前山地区から大窪寺に向かうお遍路さんの姿を見ることができます。

 大窪寺から続く「四国のみち」をひたすら登って行きます。途中、展望できる休憩所もあったり、奥の院へ行く道との分岐点もあります。

 さらに尾根を登っていき、西側に向き下っていくと舗装された道「林道矢筈太郎兵衛線(りんどうやはずたろべえせん)」に出ます。ここから階段になった道に入っていきほんのひと登りで、長尾女体山の山頂へ着きます。

 山頂には、休憩できる東屋や青木女体神社もあります。

※写真について

林道から山頂へ続く階段・山頂の東屋・山頂の広場・青木女体神社

・夏の夕方、山頂からの風景

・山頂にある青木女体神社

 雨乞いの神様として祀られている神社。詳しくはこちら>>「青木女体神社」

矢筈山(やはずやま)

・山道にある岩の尾根から見た風景

 東讃エリアで最高峰である、標高788mの矢筈山。

 ルートは、長尾女体山山頂にある休憩所の東屋から西側の道を下り、林道矢筈太郎兵衛線に出ると、矢筈山の山口と書かれた看板があり、そこから進んで行きます。

 岩の多い尾根道を小刻みにアップダウンを繰り返し登っていくと、視界が開けた岩の尾根にたどり着きます。そこからは、大地に広がる讃岐平野を一望することができ、そこから尾根道を下って登り返し山頂に着きます。

※写真について

矢筈山山口・山頂への道中・道中にある岩の尾根・山頂

・5月に山頂に咲く花と山頂を示す看板

石田女体山(いしだにょたいさん)

・展望台からの風景

 高松市内と東かがわ市内を望む写真。

 さぬき市と東かがわ市との境にある、標高762mの石田女体山。山頂は、女体山展望台(第一展望台・第二展望台)として整備されています。この山の名前にも「女体」がついている通り、山頂に女体神社があり、山道の入り口には、鳥居や案内板があります。山頂からは、讃岐平野や瀬戸内海、淡路島まで望むことができます。また、四季折々の花が咲き、梅雨時期になるとアジサイがきれいに咲き誇ります。

 ルートは、四国のみちと林道矢筈太郎兵衛線が、交わるところから林道を東方向へ進んで行くと入り口があります。

※写真について

展望台への入口・展望台へ続く階段・女体神社・第二展望台へ続く道

・山道に咲くアジサイ

・夜、山頂から発する緑色の光

さぬき市長尾から見た3つの山

関連した史跡など

・大窪寺の奥の院「胎蔵ヶ峰寺(たいぞうがみねじ)」

 大窪寺から長尾女体山へ登る「四国のみち」を経由し、大窪寺の奥の院である「胎蔵ヶ峰寺」に行くことができます。詳しくはこちら>>「大窪寺と奥の院『胎蔵ヶ峰寺』」

<参考文献>

「ふるさとの山の三角点」平成17年10月 多田弘美 高松市図書館

「第10号<記念特集>1986年度ふるさと長尾ー文化財研究紀要ー」昭和62年5月 長尾町文化財保護協会